本気で怒ってくれる人が、実はあなたの人生のソウルメイトかもしれない

仲間の大切さ、自分と向き合う重要さ

私は、高校時代の部活で、ハンドボールをしていた。

始めは軽い気持ちで入部していたが、

それが徐々に、「本気で勝つチームにしていきたい」という、

顧問の先生の気持ちとの間で、深いギャップになっていった。

 

高校時代の顧問には、そのせいで、気が付いたら毎日怒鳴られていた。

 

普段から怒鳴られない日はなくなり、

ついには試合中に呼びつけられて、大声で「お前なんて辞めちまえ!!」

と、罵声を浴びせられて、もう自分でもどうでも良くなってしまった。

 

そして、その日、本気で部活を辞めようと思った。

 

「こんなつまんない思いしてまでハンドボール続けたくない。」

「なんで俺だけこんなに怒られなきゃいけないんだよ。」

「顧問は俺が嫌いなだけだろ・・」

「今はハンドが本気でつまらない。ただ辛いだけだ。」

 

そう、家で一人で考え、

ついに顧問に「辞めさせていただきます。」と連絡をした。

 

 

・・・しかしその少し後に、

 

チームメイトの親友が、汗だくになりながら私の家まで駆けつけてくれた。

「辞めんなよ。」

「お前がキッカケでハンドボール始めて、二人でレギュラー獲って活躍するって決めたじゃん。」

「もう少し頑張れないか?」

そんな言葉をかけられた。

 

でも、その時私は、

「これ以上怒鳴られ続けてまでハンドボールしたくない。もううんざり。」

「もうつまんないし無理だわ。バイトして好きなことやりたい。」

そんなふうに応えた。

 

それでも親友は、

「俺はお前がいないとハンドボールつまんねーよ。」

「とりあえずもう少しゆっくり考えてみて。」

そう言って、その日は帰っていった。

 

そして、他のチームメイトからも、私の退部を引き止める連絡が次々と来た。

 

改めて、一人でじっくりと自分の気持ちと向き合って、考えてみた。

「こんなに心配してくれる仲間がいる。」

「もう自分だけのためじゃなくて、今度はこいつらのために、もう一度頑張ってみよう。」

「怒られるのは嫌だけど、こいつらと本気で頑張って、強い奴らに勝ちたい。」

 

そんな気持ちが湧いてきた。

 

次の日、顧問と顔を合わせるのは死ぬほど嫌だったけど、

親友のお陰で、なにかが吹っ切れていた。

 

そして、その日から、顧問に怒られても、

本気で話を聴いて、自分なりに理解してみようと努力した。

 

そしたら、気付いたらチームで一番点を獲る選手が、自分になっていた。

それまでは、「ポテンシャルは高いけど安定感がまるでない」という選手だったのに、

自分でもみるみる力がついていくのがわかった。

 

いつしか、顧問にも信頼されるようになっていた。

 

「お前でダメだったなら、諦めがつくよ。」

 

最後の引退試合の時にはそんなことを言ってくれた。

あれだけ嫌いだったのに、恐ろしかったのに、最後は大好きな先生になっていた。

 

親友に後から聞いた話によると、

私が顧問に辞める連絡をした時、

顧問は、「本当は辞めさせたくない」と、親友に連絡していたという。

 

本当に、引退してから改めて顧問の愛に気付いた。

 

「どうでも良いやつだったら、そもそも怒る気にもならないんだぞ?」

その言葉は、今でも私の中で、深い学びになっている。

 

期待しているからこそ、本気で怒る。

自分がいくら嫌われようとも、本気で怒る。

それが一番、その選手のためになるとわかっていたから。

 

まさに、恩師と呼ぶに値する人だ・・・。

 

お読み頂いてありがとうございました。

 

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